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江戸つまみかんざし創作家 穂積実さんインタビュー

財団:

今回は、江戸つまみかんざし創作家の穂積実さんをご紹介します。

穂積実さん
≪穂積実さん プロフィール≫
1936年:福島県に生まれる。
1951年:つまみかんざしの名人である故石田竹次氏に師事上京、修行。
1961年:独立し、松戸矢切に在住。
1966年:大野町に転居。
1995年:卓越技能賞受賞。
2003年:市川市民文化賞奨励賞受賞。
現在、東京都指定伝統工芸江戸つまみかんざし振興会、千葉県指定伝統工芸会に所属し、活躍中。
 
財団: 穂積さんの工房にお邪魔して、お話を伺いました。
アトリエには、ところせましと材料や制作中のかんざしが並んでいます。色や形、素材もさまざまです。
「江戸つまみかんざし」と聞くと古典的なイメージがありましたが、現代的なデザインや素材を使ったものも結構ありますね?
 
穂積:

はい。流行の先端を常に研究して、作品に取り入れることをこころがけています。
過去を振り返らず、伝統に縛られすぎないことでより良い作品が生まれると思っています。

 
財団: つまみかんざしとは、どのようなものなのでしょうか?
 
穂積:  現代では、主に、七五三や成人式の際に、女性の晴着のひきたて役として、髪を飾っていますが、その歴史はとても古いです。
つまみかんざしが誕生する以前、生花や紅葉の枝を髪にさした“花かんざし”というものがありました。源氏物語にも、この花かんざしを、髪刺(かみざし)と呼んでいたことが出ています。これには、“挿頭花”の文字があててあり、宮廷の集まりには男女とも髪や冠に髪刺をさして参席したということです。
“つまみかんざし”の名は、切手ぐらいの小さい絹の布きれを、指でつまんで作ることに由来します。江戸時代の初期に生まれ、その製法は当時とほとんど変わっていないと言われています。
百年以上もの歴史があるということで、東京都の伝統工芸に指定されていますし、千葉県伝統的工芸品としても個人指定されています。
   
財団: 穂積さんが、江戸つまみかんざしをはじめようと思った動機を教えていただけますか?
   
穂積:  自分で選んだものではなく、親に言われるままに入った道です。
何も考えることなく、仕事を続けたらいつの間にか54年も経ってしまいました。
 
財団: その江戸つまみかんざしが、どのように作られるのか、ひとつ教えてもらえますか?
 
穂積:  では、ここでは基本的な作品を紹介しますね。「梅の花のかんざし」を作りましょう。
(1)まず、絹の布きれを1枚ずつ、ピンセットでつまみ、折りたたみます。梅の花の場合、1輪につき花弁5枚なので、布を5枚使用します。 (2)折った布から順に、板に塗った糊の上に乗せ、糊をつけます。 (3)次に、フレームにひとつずつ乗せていきます。
    
(6)しばらく乾燥させ、糊が乾いたら、 (5)中央に飾りをつけます。5枚の布を固定する役割もあります。 (4)
    
  
(7)紐で縛り、まとめます。 (8)ほかの装飾を施し、完成です。  
 
財団:ところで、このたび、小・中学生を対象に、つまみかんざしを制作する体験教室を開催することになりました。(※応募方法等詳細は、下記をご覧下さい。)
穂積さんには、講師としてご協力していただきますが、参加する子供たちへメッセージをお願いします。
 
穂積:

絹で、夏のゆかたに似合う、花かんざしを作ります。色は涼しげなピンクか白、水色などです。各色の材料はこちらで用意していきますので、自分の好きな色で作ってみましょう。皆さん、是非参加してください。

 
財団:では、最後に今後の抱負等あれば、よろしくお願いします。
 
穂積: ツマミの技術を活用して、髪飾りだけでなく、コサージュやブローチ等、服飾等にも進出してみたいです。
  
財団:本日は、お忙しい中、大変ありがとうございました。
  
穂積: ありがとうございました。
 
〈江戸つまみかんざし お求め先(連絡先)〉
  卓越技能賞受賞、市川市民文化賞受賞 匠処  夢工房穂積
〒272-0805 千葉県市川市大野町1-408 TEL.047-337−4506
※市川市芳澤ガーデンギャラリーでも販売しています。
江戸つまみかんざし
〈お知らせ〉
 平成18年度 地域教育力再生プラン 文化体験プログラム支援事業
こどもアート体験教室 「江戸つまみかんざし」参加者募集中
日程2006年7月16日(日)
(1)13:00〜14:30、(2)15:00〜16:30(受付時間は開始の30分前から)
会場市川市郭沫若記念館 市川市真間5-3-19
対象小学3年〜中学3年生
定員各回10名
費用参加無料
内容絹を使って、夏のゆかたに似合う髪飾り(花かんざし)を作ります。
申込参加ご希望の方は、往復はがきに、住所・郵便番号・氏名・ふりがな・電話番号・年齢・参加時間帯・返信用の宛名を明記し、市川市芳澤ガーデンギャラリー「江戸つまみかんざし係」までお申し込みください。7月2日(日)必着 (希望者多数の場合は抽選)
 ※(財)市川市文化振興財団では、昨年に引き続き、文化庁主催「平成18年度地域教育力再生プラン 文化体験プログラム支援事業」として、子供を対象とした芸術体験教室を開催します。今年度は、(1)江戸つまみかんざし、(2)木工あそび、(3)絵本、(4)粘土造形、(5)辻切りのプログラムを予定しています。(各プログラムについての詳細は、ちらしやHP、イベントガイド等でご案内いたします。)


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