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コラージュ・アート作家の大石幸枝さんインタビュー

財団:

本日は国内外で個展を開催され精力的に創作活動をされているコラージュ・アート作家の大石幸枝(おおいし こおし)さんをご紹介いたします。

大石幸枝さん
≪大石幸枝さん プロフィール≫
1949 東京生まれ
1982 カナダ国際美術賞入選(木版)
1983 スペイン国際美術賞入選(木版)
1984 銀座ギャラリーTAMAYA個展
1985 銀座松坂屋同人展
1985 オランダ国際美術賞入選(木版)
1989 六本木俳優座芝居と版画展
1992 サロン・ド・トーヌ展(フランス)入選(コラージュ)
1992 スペイン国際美術賞入選(木版)
1993 仙台ギャラリービーブ個展
1993 セントラル美術館JIAS国際美術賞出品(木版)
1994 上海国際美術賞入選 サロン・ド・トーヌ入選
1995 銀座ギャラリーTAMAYA個展
1996 MATSUYA GINZAデパート個展
1997 フランスミヨー市日仏芸術と音楽の祭典ミヨー美術館出品
1997 サロン・デュ・ブラン国際公募展 SDB賞受賞
1998 銀座地球堂ギャラリー同人展
1998 サロン・デュ・ブラン日仏現代作家美術展 会員優賞受賞
1999 MATSUYA GINZAデパート個展
2000 日露現代作家美術展 作家優賞受賞
2001 MATSUYA GINZAデパート個展
2003 MATSUYA GINZAデパート個展
2006 市川市 文化のひろば展
2007 夏・MATSUYA GINZAデパート 5回目個展 開催予定
     第一勧銀、宝くじ 版画シリーズ100点創作、他
 
財団: 『コラージュ(collage)とは現代絵画の技法の一つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉である。主に新聞、布きれなどや針金、ビーズなどの絵の具以外の物を色々と組み合わせて画面に貼り付ける事により特殊効果を生み出す事が出来る技法』(ウィキペディアより)とのことで、大石さんは「時の流れ、宇宙の流れ、ガイアという生きもの。次元と空間と、時空を越えていろいろなところで、何かが生きている。それらが光の粒になり、私の心にささやいた。イノチノ ミナモトッテ ドコ? 」との趣旨で創作活動を行われています。
本日はよろしくお願いたします。
 
大石:

こちらこそ。よろしくお願いいたします。

 
財団: 作品を拝見いたしましたが、非常に柔らな雰囲気の中に躍動感がありますが、主にどのような素材で制作されているのでしょうか?
 
大石:  どの絵具でも出せないフワッとした包み込む様な優しさをと願い、薄いベール状の和紙を20〜30枚重ね合わせて、キラッと光る部分にはステンレスを埋め込んでさらに和紙を重ねています。これは温かさと冷たさの融合です。躍動感は誰もが心の中で奏でる音楽です。人だけでなく生きとし生けるものすべて生があって死があります。その心の中の音楽の歴史を時の流れとして表現出来たらと願っています。
 
財団: 和紙やステンレスと言った全く性質の異なる素材を使用されているのですね! 稲や葉っぱも使用されていますが、本物なのでしょうか?
 
大石:  はい、本物を使っていますが、稲や落葉などは押し花技法と裏表に金箔をタタキ込んで永遠に腐敗しない様な工夫をしています。
 
財団: どのようなときにイメージが湧くのですか?
 
大石:  決して特別な景色などではなく、夜空の星々、きれいな夕日、雲の流れ、雨の音、時をきざむものが全てが感動です。
そして、その先には何があるんだろう・・・・・。
 
財団: なるほど。そのようにイマジネーションを膨らませるのですね。
では、作品の制作過程をご紹介いただけるでしょうか?
 
大石:

作品の大小、使用する素材によって若干異なりますが、簡単に説明すると
(1) まず、下絵を作成します。
    ↓
(2) 立ち上げ土台をつくる(資材はコルク+木が中心)
    ↓
(3) 白厚地鳥之子和紙貼
    ↓
(4) ステンレス版カット貼入
    ↓
(5) らでん螺鈿貼付
    ↓
(6) 落水紙貼+白顔料ハケでタタく
    ↓
(7) 白顔料が乾かぬうちに落水模様をメン棒にてタタく
    ↓
(8) 薄いベール状の和紙を、いろいろな色にて10〜20枚重ね貼り
    ↓
(9) 白顔料又は薄色にて筆で“一人一人の心”を描いていく
    ↓
(10) 絵具が乾いたら、色えんぴつにてボカシを描く
    ↓
(11) 綿スラブ糸を1本1本染料で指染めしていく
    ↓
(12) ピンセットにて糸配色し貼込
    ↓
(13) 裏処理・ベール和紙5枚重ねて表の色と同様に埋めていく
    ↓
(14) 稲に金箔をはる(3〜4枚重ねる)
    ↓
(15) 稲を適当位置に貼込む
    ↓
(16) 版画用ハケにてボンド、タタキ込みラメ粉を散らす
このような過程で制作いたしますが、この他にも10〜20工程ほど費やしています。

 
財団: 糸、一本一本まで染めておられるのですね。何工程にもわたって制作されており、まるで輪島塗のような製作過程で現代の伝統工芸といっても良いのでしょうか?
 
大石:  私の作品は、日本の昔から伝統美術と近未来アートの融合を目指しています。それには、土台から今までとまったく違うものをと考えました。若い頃は木版画の仕事をしていましたが、だんだんと立体化され糸、ステンレス、和紙などで、かぜや光や水の宇宙感を出せたらと、追求してゆくようになりました。いろいろな発見の喜びを感じながら、さらなる探索をしてゆきたいと願いながら、だれもやっていない事を発信できる喜びは計り知れません。
ちなみに稲を多く使っていますが、私は“日本からの発信”という意味も込めています。
 
財団: 作品制作でのご苦労をお聞かせください。
 
大石:  誰の心の中にもキュンと温まる時間を表現させてゆきたいと思っています。
そして、永遠なるものへの“ありがとう”の気持ちをどう表現しようか・・・楽しく苦しむ事です。
 
財団: 現在、市川市文化振興財団の主催で市川市八幡市民談話室2F“文化のひろば”にて市川ゆかりの作家展「大石 幸枝の世界への招待状 〜 COLLAGE・ART → IMAGINE 〜」が好評開催中ですが、見所や抱負、また、今後の展示のご予定等があればよろしくお願いします。
 
大石:  今回の展示は「生命の水・風・光が幾重にも地球を巡遊する様を、縄文〜平成、そして未来への夢に繋げたく思い、独自のコラージュ表現法にて試みました。時空を超えて絶えまなく透明なキラめく流れに・・・・・。」とのテーマで展示をしています。
2007年の8月後半にはMATSUYA GINZAデパート 5回目個展 開催を予定しておりますので皆様のお越しをお待ちしております。
 
財団: 本日はありがとうございました。ますますのご活躍をお祈りいたしております。
 
大石:  こちらこそ、ありがとうございました。
 
〈連絡先〉
携帯電話 090-9239-7892
 
〈お知らせ〉
市川市ゆかりの作家展「大石幸枝の世界への招待状  〜COLLAGE・ART → IMAGINE〜 」
  11月11日(土)〜11月20日(月)まで市川市八幡市民談話室2階「文化の広場」
10:00〜17:00 入館無料


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