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洋画家の中村晃彩さんインタビュー

財団:

今回は、洋画家の中村晃彩さんをご紹介します。

洋画家の中村晃彩さん

≪中村晃彩さん プロフィール≫
1953(昭和28)年
山口県徳山市に生まれる。
1981(昭和56)年
愛知県立芸術大学 美術学部油彩画科を卒業。
桑原賞受賞。
1983(昭和58)年
愛知県立芸術大学大学院 美術科研究科専攻を修了。
1984(昭和59)年
愛知県立芸術大学大学院 研究科を修了。
1989(平成 元)年
白日会展初出品。
1995(平成7)年
和洋女子大学助教授となる。
白日賞、文部科学大臣賞、安田火災財団奨励賞など受賞。現在、白日会会員。

 
財団: 中村さんが、絵を描こうと思った動機を教えていただけますか?
 
中村:

日常の生活や社会問題、そして、本の中の世界が題材や動機になっていると思います。

   
財団:作品の特徴やテーマにされていることは、なんでしょうか?
   
中村:    私の作品に共通しているテーマとして流れているのは、「怖れ」だと思っています。
今回、展示されている作品をあらためて眺めていると、「生・死」への畏怖の念とか大きなテーマから、自分サイズの身近な出来事や不安、そこから派生する怖れに変化していることが分かりました。
大きなテーマから自分サイズへと変化はあるようですが、基本的な制作態度にブレはないようなので安堵もしています。
作品の特徴だとかテーマについて、私自身は別段深く考えたことはありませんが、子供の頃からの経験的な形態記憶と情操記憶がいつも同じような原風景として表現されてしまうのかもしれません。

ここでは深くは立ち入れませんが、カタチが美しいか異形かを判断する基準には、嗜好とか体験的な尺度があると考えています。
本来、単純なモノで、分けて考えられないものであるけれども、重層的に作用するために他者からは異質でわかりにくい。そうしたことから、基準も秩序のないモノのように映るかもしれません。
せっかく具象という分かり易い、ルールを知らなくても理解できる表現をしていますから、基準や秩序の存在をより分かりやすく、第六感を刺激できるような作品を制作していきたいと考えています。

散歩
「俗信」
散歩
「神に逢える場所」
 
財団:作品が完成するまでには、どのくらいの期間がかかるのですか?
   
中村:  大きい作品は、エスキースの段階からいうと3ヶ月程度の期間は必要ですが、描く時間は、1ヶ月以内だと思います。
   
財団: ところで、市川市芳澤ガーデンギャラリーでは、4月28日(土)から6月3日(日)まで、「中山忠彦をめぐる4人の新鋭作家」が開催中です。中村さんも出品されていますが、展覧会によせて、ひとことお願いします。
   
中村:  伝統的分野でありながら変化があり、表象芸術とは何かについて、もう一度考え直す契機になる展覧会だと思っています。
 
財団: では、最後に今後の抱負等あれば、よろしくお願いします。
   
中村: 

キリコの描いた絵画が形而上学的絵画というならば、個人的には考現学的絵画という絵画分野を作りたいと考えています。

   
財団: 本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
   
中村:   ありがとうございました。
   
〈展覧会のお知らせ〉
中山忠彦をめぐる4人の新鋭作家 ―市川ゆかりの作家がおりなす美の響―
  平成19年4月28日(土)〜6月3日(日) 
9:30〜16:30(入館は16:00まで) 月曜休館(祝日の場合は翌日休館)
入館料:一般300円、シルバー(65歳以上)240円、ローズメンバーズ200円、中学生以下無料
会場・問合せ先:市川市芳澤ガーデンギャラリー
千葉県市川市真間5-1-18 TEL047−374−7687
展示内容及び出品者:日本画《岡本明久》、洋画《中山忠彦(本展覧会監修者)、中村晃彩》、彫刻《陳漢》、書《井上清雅》 【敬称略・順不同】


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