若手職員インタビュー[事業担当:平成29年入職]

入職理由

私は幼少期からピアノを習い、大学ではピアノ専攻として音楽を学ぶ上で、大学の定期演奏会の舞台監督として、オーケストラから吹奏楽・室内楽の舞台をまとめる役割を担いました。4年間、学生や先生方と話し合いながら公演に向けて準備することにやりがいを感じ、幼少期から身近な音楽に関わる仕事、その中で公演の運営に関する仕事に進みたいと考えるようになりました。

音楽についてもっと勉強したい気持ちも強かったので、大学院まで進み音楽の知識を深めながら、劇場のレセプショニストのアルバイトとして働き、チケットもぎりや会場案内、チケット販売の対応等の経験を重ねました。その経験を活かし劇場に関わる仕事として、公共文化施設の職場であり、意欲的に様々な主催公演を行っている多くの施設を備えた当財団を志望しました。

実際の業務内容

事業担当では、財団主催公演の企画制作を行い、アーティストとの打合せから、チラシ作成、チケット販促、リハーサルや本番まで事務作業も含め幅広い業務に取り組みます。私は新人演奏家コンクールや受賞者によるコンサート、髙橋真梨子や宝塚公演等の人気公演、オーケストラや室内楽のコンサート等を担当しました。また、市民協働として、ボランティアの皆様に公演当日の対応をお願いしたり、音楽・美術サポーターの皆様と公演の企画・運営や、展覧会の開催等を担当しました。

通常業務としては、事業に関する経理や外部プレイガイドの委託、イベント冊子作成、財団友の会に関する業務等を担当しました。

総務担当では、施設の貸出しを中心に、財団全体に関する業務を担いました。産休に入る前は主に施設予約システム入替の業務、育休後は主に利用者への請求業務を担当しました。

印象に残っていること(仕事の魅力/大変だったこと等)

本番時の独特の空気感は身が引き締まります。公演当日は特に柔軟な動きが求められ、瞬時に判断しながら動くことが必要ですが、大小様々な公演で客席が満席になる景色は格別です。アーティストとの日程調整から始まり、お客様が満足されて帰路につくこと、その全てに自分が関わっていることを嬉しく思います。

大変なことは、マルチタスク能力が求められることが多いことです。事業担当で言えば、公演の担当が重なると月に何度も本番があるため、準備を並行して行わなければいけません。その間に通常業務や問合せ対応等があり、優先順位を付けて効率よく進めて行く工夫が必要になります。同僚と協力し合いながら、日々の業務をこなしています。

今後の目標

子どもがまだ1歳で時短勤務のため、業務量が限られてしまいます。その中で自分なりのやり方を見つけ、できる限り公演に関わっていきたいと思います。

公演については、より多くのお客様が芸術に触れて興味を持っていただけるよう、お客様のニーズを汲み取りながら、様々な客層向けの上質な公演を企画運営していきたいです。

芸術は衣食住とは違い、プラスαの嗜好品です。だからこそ必要なものであり、提供する立場である私たちは、その感動を届けるべく働いています。

働き方(産休・育休・時短勤務)について

産休前は同僚から全体的に気を遣っていただきました。産休も予定日の8週前から取得できたので、余裕をもって出産の準備をすることができました。つわりが比較的軽かったため最後まで休むことなく勤務しましたが、体調がすぐれない場合は休みをいただける職場環境でした。

育休中は育児に専念して、子ども向けのコンサートを聞きに来たりしましたが、育児だけではなく外に出て仕事をしたい気持ちが強くなり、1歳になるタイミングで入園可能な保育園を探し、仕事復帰することにしました。

復職して仕事の感覚を取り戻すのは大変なことも多いですが、時短勤務の短い時間の中でどれだけのタスクをこなせるか、課全体でフォローしてもらいつつ、優先順位を付けながら業務に取り組んでいます。