大学でのサークル活動をきっかけに、専攻を変えて転学するほど演劇に夢中になり、その頃から舞台芸術に関わる仕事につきたいと考えていました。関わった公演でもっと力になることができるようになりたい、というのが最初の動機でした。
小劇場を中心とした観劇や公演制作の経験を通して、劇場の維持や稽古場の確保、集客などのたくさんの課題があることを知り、劇場自体への関心が高まりました。恩師の影響もあって公共ホールの運営に興味を持ち、入職に至りました。
1か月単位の希望シフト勤務制や、早番・遅番の勤務時間も、調整がしやすく自分に合っていると感じました。
事業課では、業務ごとではなく公演ごとに担当が割り振られます。企画、契約、票券、広告宣伝、当日の運営などの幅広い業務に携わることができ、さらに、ひとつの事業を一貫して担当できるため、担当者の裁量も大きく、無事に公演を終えたときの達成感があります。
総務課へ異動してからは、施設の貸出のほか、給与、労務、人事、理事会の開催、利用データの集計などの事務を担当しています。施設予約システムやホームページのリニューアルなどを担当することもあれば、大会議室でミニコンサートをする際に照明や音響のセッティングをしたり、茶華道室でお道具の準備のお手伝いをしたりすることもあります。施設の貸出だけでも、利用する方や利用目的に合わせて施設や予約方法をご案内できるよう、知っておいた方が良い知識も多岐にわたるので、大変ではありますが、やりがいのある仕事だと思います。
入職前後ではなく、部署異動によるギャップを感じました。業務への取り組み方や考え方が自分の中では全く違うように感じられ、また、法令や他部署の業務についてあまり知ろうとしてこなかったことを実感して、反省しました。ただ、周りの先輩方や上司に質問や相談をしやすいので、ちょっとした雑談中に他の部署の様子を聞いたり、自分が入職前の様子を聞いたり、ちょっとずつわかることが増えてきたように思います。人数が多くない分、和気あいあいとした雰囲気です。
公共の仕事なので堅苦しいイメージを持たれるかもしれませんが、音楽やライブ、舞台、展覧会が好きな職員が多く、おすすめの公演や展覧会を紹介してもらったり、同じ公演の感想を話したりできるので楽しい職場です。
総務を担当して4年目になりますが、まだまだ必要な知識が足りていないのを感じるので、資格助成制度も活用しながら、スキルアップしていきたいです。
これまで文化芸術に関わってきた方もそうでない方も、ホールが好きな方にはきっとやりたいことが見つかる職場だと思います。幼い頃に発表会で舞台に立った経験や、ファンになったアーティストのライブに行った経験など、自分にとって楽しかった思い出を、目の前のお客様が感じてくださるのはとっても嬉しいです。私も演劇が好きな気持ちや忘れられない舞台の思い出が原動力になっています。これからもその気持ちを忘れずにいたいと思います。
昨年度、資格取得助成制度が整備され、推奨されていた個人情報保護士を取得しました。業務上、お客様のデータやマイナンバーを扱うため、必要な知識を身につけなくてはいけないと感じていましたが、日常業務を優先して、きちんと勉強する機会を逃していました。助成制度をきっかけに、資格取得を目標に勉強をすることができ、仕事とは違う達成感も得られました。
学んだ知識を業務に活かしていくのはこれからですが、合格した時は労いやお褒めの言葉をいただき、勉強したり新しいことに挑戦したりすることを応援する雰囲気を感じて嬉しかったです。