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昨年12月に、第3回 市川市文化振興財団 芸術文化奨励賞を受賞されました澤村杏太朗氏(指揮者)の授賞式を5月4日に行いました。受賞が決まる以前からイタリアを拠点に研鑚を積んでいる澤村氏ですが、現在、日本に一時帰国していることから、このタイミングでの授賞式となりました。 2021年8月にルイジ・マンチネッリ国際オペラ指揮コンクールにおいて、日本人として初めて優勝した澤村氏ですが、今後はイタリアに戻り、7月に現地でオペラ公演の指揮をするなど、精力的に活動していくとの事です。 また、授賞式後のメディアの取材に対して、真摯に答えている姿がとても印象的でした。 「他のコンクールに挑戦してみたい。イタリア以外の国でも活動してみたい」 「オペラが好きなので、帰国した暁には、日本中にオペラの魅力を伝えたい」 「市川は音楽活動を通じて、たくさんのすてきな出会いに恵まれた場所。恩返しとして、いつか文化会館大ホールで指揮をしてみたい」などの抱負を語ってくれました。
澤村 杏太朗 Kyotaro Sawamura/指揮者
【経歴】
千葉県出身。県立東葛飾高校を経て東京藝術大学指揮科を首席で卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞、若杉弘メモリアル基金賞を受賞。
指揮を三河正典氏、高関健氏、山下一史氏、Vittorio Parisi氏に師事。また、下野竜也氏、沼尻竜典氏、Fabio Luisi氏、Stefano Ranzani氏らのマスタークラスにおいて研鑽を積む。
これまでに、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、東京ニュ-シティ管弦楽団と共演。一方でオペラの分野にも精力的に活動し、「愛の妙薬」「椿姫」「ヘンゼルとグレーテル」「カルメン」「ラ・ボエーム」等、数多くの演目で正指揮者を務めた。
東京藝術大学卒業後、新国立劇場に副指揮者として勤務。
2017年公演「椿姫」クオーレ・ド・オペラ指揮者。9月1日(金)〜3日(日)イタリア文化会館で歌劇「椿姫」。9月9日(土)ヤマハホールで「カヴァレリア・ルスティカーナ」上演。
2019年よりイタリア ミラノジュゼッペヴェルディ音楽院指揮科に在籍。
2021年8月にイタリアで開催されたルイジ・マンチネッリ国際オペラ指揮コンクールにおいて、日本人として初めて優勝する。副賞としてジェノバ歌劇場ほか3箇所での本番での指揮が与えられた。
【市川との関わり】
2015年3月、本八幡駅前近くの橘音楽堂にて、オペラ「椿姫」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」の4演目のオペラ全幕演奏会の指揮。この演奏会は、若手演奏家達と開催し、市民をはじめ、延べ千人以上の来場があった。
クオーレ・ド・オペラ(若手オペラ歌手の育成と廉価で本格的オペラの上演を目的に市川で結成)第1回の公演よりスタッフとして参加し、指導にあたった。
2016年市川市「春の歌声 市川第九」合唱稽古に西野薫、藪西正道のアシスタントとしてオーケストラや合唱団を指導。
2017年市川交響楽団「交響楽の午後」副指揮者、それ以後、市川交響楽団定期演奏会のトレーナーとして数回指導にあたった。
この度は賞をいただき心から嬉しく思います。
学生の頃から市川を拠点とする様々な団体の活動のお手伝いをさせていただく中で、多くを学び自分の糧としてきました。将来その恩返しができるよう、今後とも精進したいと思います。
これからも市川市が実り豊かな文化活動と共にありますようお祈りしております。
澤村 杏太朗 氏
市川市文化振興財団は文化芸術における新人の発掘・育成を財団理念の核とし、以前より「新人演奏家コンクール」「いちかわ未来の画家コンクール」を開催しております。その考えから、市川市にゆかりがある若き芸術家で目覚ましい活躍をしている方を「市川市文化振興財団 芸術文化奨励賞」として、顕彰しております。
第1回(2017年)岡本誠司(ヴァイオリニスト) 海宝直人(歌手、俳優)
第2回(2019年)山元香那子(ピアニスト)
敬称略
〒272-0813 千葉県市川市中山4-14-1 TEL:047-333-6147
開館日:毎週金・土・日曜日
開館時間:【管理棟 9:30~16:30(入館は30分前まで)】【庭園 9:00~17:00(年末年始は除く)】